ツキノワグマ激減調査隊!

2021年のどんぐりすてーしょん活動で衝撃的な事実がわかりました。

今年は例年と違い春夏からクマが出没し、秋にはほとんど出没しない奇妙な現象が起こりました。どんぐりが豊作でクマは出没していない見解を出す県もあります。

私たちはさらに山の歴史やツキノワグマの生態について学び、現場の方たちにご教授いただき、どんぐりを運びながら幾つかの山に調査員の方と入ってみました。

そこでびっくりしたのは、調査した幾つかのクマの生息地にクマの痕跡が激減していることでした。地元の人、調査員、多くの人が、クマが多い地域なのに、こんなに形跡を見ないのは初めてだ、クマを殺しすぎたと実感されています。また、都府県のブナの豊凶調査もなかなか詳しく調べられず、大豊作の発表が山に入ってみると並以下である現場もありました。今年は山が豊作でクマが出てこない説が主流ですが、間違いである可能性がある。昨年の夏はまだ見つけられたクマだながない、フンがない、どんぐりを置いてカメラを設置してもクマの生息地なのに出てこない(カメラも購入しました)。

国にはクマを適正数殺しても良い法律があります。しかしすでに九州は絶滅。四国もたくさん居ると思って捕殺しつづけたら、絶滅寸前20頭ほどしかいない状態になっています。(※2)

山は、クマは、一体どうなっているの?私たちはどんぐりを運びながら、山とクマについて調査を続けなくてはいけない!今その思いでいっぱいです。そしてその調査報告を、関係機関や皆さんに伝えたいのです。大変なことが起こっていると思います(※2)https://www.nacsj.or.jp/2019/12/18290/

昨年のどんぐり運びについていろいろ質問があり、日本の山や生き物について知らない人が多いので、こちらで概要を紹介しています。http://vegan-japan.info/Start/クマ部

クマは生態そのものがサスティナブルで、他の生き物の住処を作り、森に光を入れ、豊かな土壌作りに貢献しています。山の荒廃はクマとともに立て直していかなくてはなりません。クマの仕事を人間が行うのは不可能です。

山とクマの調査はなかなか国も手が回らず、私たちがみんなに大切な環境調査を続けて報告し、現実を伝え、皆で一緒にどうしたら良いのか考え、できることを見つけていきましょう。

調査を続けなくてはなりません!不自然な土砂災害はクマが住めない山で起こっています。

クマの大量捕殺で心を痛めた人たちの愛の力で、山にどんぐりを運ぶ活動から、クマの居る痕跡が激減している現実がわかりました。このままでは絶滅していく可能性が非常に高いです。九州はすでに絶滅、四国では絶滅を避けられない20頭ほどしか見つかっていません。

クマが住める山であることが、私たちにとっても豊かで安心な山である指標になります。クマがいない山とその麓では水量が減っている、山の保水力が違うと田舎の人から聞きます。

スタッフは皆ボランティアで休日返上で頑張っていますが、調査経費と、どんぐりすてーしょんを支援していただくことで継続していけます。普通のサラリーマン、育児中のママが、日本の山の荒廃に、未来を危惧して、調査員とともに無償で活動しています。継続ご支援よろしくお願いします。