クマとどんぐりでつながり、私たちの環境を考える場
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■日本の山の生態系を守ることが今重要課題
クマが山に住めないほど、人間の環境破壊が進んでいます。食を求めて里に出るクマ。令和に入って20000頭以上捕殺。山を作る、生態系を守るクマを殺す、非常に危険な状態です。クマが空腹で里に出て人身事故や捕殺を発生させないため、山と環境を学び、山の再生を進め(間伐材の割り箸をイベントで紹介)、緊急処置として、クマの食料であるどんぐりを冬眠前の時期だけ山に届ける熟練者にどんぐりを託す(2021年から、山主の依頼などで私たちが熟練者の指導のもと運んでいます)。どんぐりすてーしょんは、そのどんぐりの回収場所で、ヴィーガンカフェやヴィーガン対応カフェが実施しています。(2022年は郵送受け付けるすてーしょんのみ)
注意:知識も経験もない方のどんぐり運びには賛成できません。山の環境や野生動物を軽視するのは危険です。また、運ぶどんぐりは選定しています。
インターネットで検索しても、継続的な、現場観察がしっかりした、日本の森林生態研究報告書が全く見つけられません。山やクマについて明らかに間違った情報が多いので、研究者、報道関係の方もご注意下さい。
間違った情報になるのは、現場を見る力不足、歴史的知見と野生動物の生態理解の不足だと見られ、概要をここで伝えます。
●日本の山の歴史
・石油以前、日本の燃料資源は森でした。江戸時代には、生活や産業のための伐採で、たくさんの山がハゲ山になっていました。
国民的趣味になった永谷園のお茶漬けのおまけの東海道五十三次のカード集め。江戸時代は禿山が多い、土壌も悪く松ばかりとは、少し前まで常識でした。
・明治時代、治山事業も進み、外来種含め、沢山の広葉樹、どんぐりが日本中に植えられました。
「森林と文化」鳥羽正雄著
昭和18年大日本出版社
明治時代に他地方の苗が大規模に全国的に植えられました。
私たちになじみあるコナラは、ほぼ海外の種含め交雑しています。この交雑のことを、遺伝子撹乱と批判する人たちがいますが、交雑が進んで今に至っているのが現実です。
・昭和の拡大造林で、それまで人が入らなかったクマの生息地である奥山まで踏み込み、40%が材木用に過密植樹され、大量の動植物が殺され環境が破壊されました。その後さらに放置によって土壌を涸らし、それまでとは違う土砂災害も発生しています。緑の山=自然ではなく、人工林が多いのです。(70歳以下の方はご存知ないことも。)
人工林比率の高い九州はクマは絶滅、四国は絶滅目前の20頭ほど。
土壌の力も弱り、人が造った林道起因の土砂災害も。
世界中で見られる環境問題が日本の山でも見られるようになりましたが、研究発表が見当たりません。(協会では古い文献や、継続して現場調査されている地道な研究者のデータを確認しています)
・日本の森林は原生林が0、25%程度、全く人間が入っていない森は皆無と言われています。(研究者の見解で多少の誤差はあると思います)
●緊急課題である日本の山の荒廃の現状
クマや動物が住めず、保水能力が衰えた、土壌が滑りやすい危険な状態と言える場所が増加。
緑の山は大丈夫だと思いがちですが、中に入って調査すると、生き物の数が激減しており、そこまでの調査ができている研究所が見当たりません。
また刈ることのなくなった強いススキが増え、植物も動物も追いやられています。
平安時代の災害の発生と似た現象が続き、今後さらに地震、噴火、洪水が発生する可能性が高い上に、人間が壊した今の山がさらに被害を拡大する可能性があり、大至急山の再生が必要です。クマが住めないほど生態系を破壊した現状をともに学びましょう。
●どんぐりの種類について
全てのどんぐりを調査している研究者の資料により、交雑しにくかった標高の高い山のどんぐりが僅かに固有の遺伝子を持っていることがわかりましたが、ほとんどが韓国種含め交雑しています。
(どんぐりすてーしょんでは、他の生き物の食事を奪わないどんぐりひろいを呼びかけ、そのような山のどんぐりを集めてはいません。)
クヌギとアベマキはよく似ており、公園でいっしょに植えられ交雑しています。
また、クマはマテバシイは食べなかったのですが、最近飢餓状態で食べる報告が続いています。
●どんぐりにつく虫について
浸透交雑種による依存昆虫への弊害が生じていない研究データがあります。
●どんぐり置きでネズミが増えて生態系を破壊?
どんぐりは一箇所50キロほど数回、どんぐりが凶作の場所に置き、ネズミが増えるような大規模な量を広範囲に置くなど、クマがいる林道もない場所に人の手で運ぶことは不可能です。ネズミが増殖するリスクについては、広範囲で餌源が確保できるササの一斉開花のような状況では、ある特定のネズミは個体数の変動が著しい種として知られています。餌源の枯渇により早期に終息するという意味が含まれています。個々のネズミ類のテリトリーは狭く、集積したドングリに隣接する他の家族が来ても、搬出される量も少なく食物連鎖に与える影響はほぼないと考えられます。
●クマの生態について
クマの生態そのものがサスティナブルで、人間にはとてもクマの仕事はできません。木の皮は片側の面だけを剥がします。木を傷め過ぎると自分達も困ること、持続不可能になることをわかっているのです。剥いだ柔らかい皮を食べ、わずかな樹液をコグマも舐めます。そこが穴になって蜂が巣を作ります。蜂は植物の受粉を手伝います。蜂の巣が大きくなるとクマが食べてしまい、大きくなった穴は小動物の棲家になります。さらに木は成長し、大きな穴はクマの冬眠場所になるのです。地球を壊す人間はクマに学ぶ必要があります。
クマは慎重で臆病、母親が1年半ほどかけて生き方を教え、兄弟姉妹もよく遊び、家族関係が長い生き物です。どんぐりを置くと餌付けになるとか人の匂いを覚えて危険だとかいう人がいますが、緊急対策的に数回、場所も変えて置くもの、餌付けでは全くないことですし、人が入っている秋の香りの山の中で、どんぐりに人の匂いがつくのではなく、人の気配自体に慎重で、どんぐりを置いてもなかなか出て来ず、夜行性ではないのに、夜まで待って食べに来るほど慎重です。
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